【1on1チャンネル コラム版】〔46〕1on1の場をマネジャーにとっても有益な場にするためには?
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田: 1on1の場ではマネジャーがメンバーを支援し、メンバー自身は様々な気づきを得ることが大事だということをこれまでにお伝えしてきていますが、マネジャー自身も気づきを得るという経験になるというように思っています。
マネジャー自身の気づきという視点は大切でしょうか?
松丘:古い考え方ですと、マネジャーが上でメンバーが下という上下関係があり、指導してあげる、という感覚を持たれることもあったと思います。しかしメンバーも、マネジャーも人であることは変わりません。
一人ひとり価値観が違いますので、その価値観のどちらが正しい、どちらの方が優れているなどということはありません。
メンバーが何か話した時には必ずそのメンバーの価値観がそこに含まれているはずなので、この人はそういう価値観を持っているんだというようにきちんと受容することが大事です。
夛田:そうですね。やはりマネジャーの方が仕事の経験年数では上かもしれませんが、それぞれ相手の異なる価値観を知ることで、マネジャー自身も新たな気づきを得られるという、1on1はマネジャーにもすごくメリットがある場だと理解するとよいのでしょうか?
松丘:そうですね。しかし、それは決して簡単なことではありません。どうしても、自分と違う価値観の人が何か言った時、その考え方はおかしいだろうとか、なんでそういうものの見方をするのか、などと思ってしまいがちです。
そうなると、ああそういう見方もある、そういう考え方もある、ということになかなか気づけません。多様性を尊重するという意識と、そのための姿勢がすごく大事かなと思いますね。
夛田:これは、テクニックというよりは、マネジャー自身のマインド・姿勢の部分が大きいのかなと思いました。
ぜひ、部下だけではなくその他の部署の方や私生活においても、様々な方の意見を聞き入れてみる、少しでも自分の中に取り入れてみるというように、視野を広げるような意識を持つことをマネジャーのみなさんにも行ってみていただきたいと思います。