【1on1チャンネル コラム版 】〔56〕管理職になりたくない若者
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田:管理職になりたくないという若手が増えているという話を、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
松丘:全員が全員、管理職になる必要はないですよね。マネジャーになってみたいと思う人がなればよいですし、自分はどこか専門的な分野で極めたいと思う人がいれば、それも別のキャリアです。
問題は、自分はマネジャーになりたいと思う気持ちを、周囲が失わせてしまっていることですね。
マネジャーがすごく辛そうで、いつも暗い顔をしているなと見られたりすると、こんな人にはなりたくない、自分も管理職になったらこんな風になってしまうのか、というようにメンバーに思わせてしまいます。
夛田:目の前にいるマネジャーと同じ姿を目指す必要もないと思うのですが、この辺りをメッセージとして伝えてはどうでしょうか?
松丘:もちろんそうですが、ああいう人みたいになりたい、といったロールモデルがなければ、目の前のマネジャーと同じじゃなくていいよと言われても、ではどうなるの?となりますので、やはりロールモデルは必要かなと思います。
また、マネジャーになると、外からのプレッシャーや、ネガティブな外的要因を受け止めなければいけませんので、辛い顔になってしまうのは分からなくはないですが、マネジャーだからこそ、自分はこういうチームを作りたい、こういうゴールを目指したい、といったように、自分がどうしたいのかという考えをより強く持つということが大事になると思います。
そうしないと、いろいろなネガティブな外的要因を一身に受けて、辛い立場になってしまうと思います。
夛田:マネジャーの皆さんも、自分がからマネジャーになりたいなと思ってなられた方も多いのではないかと思います。ぜひその頃を思い出していただき、なぜ自分はマネジャーになりたかったのか?また、今、マネジャーをやっていることのやりがいや自分はどうしていきたいのかというポジティブな面にフォーカスし、今一度、自分自身を振り返るということをやってみてはいかがかなと思いました。