【1on1チャンネル コラム版 】〔57〕1on1のいちばんの効果とは?

更新日: 2022-12-05

アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

夛田:1on1を行う効果やメリットはどこにあるのでしょうか?

 

松丘:いちばんの効果というと、やはりメンバーのパフォーマンスが上がるということですね。

 

今まで多くの会社で行われてきた目標管理の面談は、期初に目標を立てて、立てるというより無理矢理与えて、この目標を達成したら評価するから頑張れ、といったような感じで仕事をさせ、期末になったらどれくらいできたかという状況を確認する。よくできたら評価を高くする。達成できなかったらよい評価はあげられないから来年はがんばろうと締めくくる。そういった感じでしたよね。

 

期初と期末しか面談をしていませんでしたし、その面談自体が形骸化している会社もあります。

 

夛田:達成度にフォーカスをすることが多かったですよね。

 

松丘:評価を動機付けの手段として、本人のがんばりを期待していたわけですが、よくよく考えると管理をして、がんばれと言っているだけでパフォーマンスが上がるほど簡単ではありません。

 

1on1では始めと終わりということではなく、中間に行います。要するに、パフォーマンスというのは、入口から出口のその中間のプロセスの中で高まりますから、そこを支援するということです。

 

頻繁に対話をして、相談に乗ったり、コーチングをしたり、アドバイスをしたりすることによって、伴走するのが1on1です。今まで不足していた支援を行っていくことになるので、やはりパフォーマンスは上がりますよね。

 

夛田:そうですね。期初と期末の面談の間を埋めていくようなイメージというのが、この1on1ということでしょうか?

 

松丘:今まではメンバー任せにされていたところを、しっかりと支援していくということです。本来必要なことを、手を抜かずにきちんと対応していきましょうということかなと思います。

 

夛田:1on1がメンバーのパフォーマンス向上につながるものだという目的意識をしっかりと持つことが重要ですね。忙しくてなかなか時間が取れない、つい後回しにとなりがちなマネジャーの皆さんも、今一度、目的や効果を考えて、1on1の時間をしっかり取っていただきたいと思います。