【1on1チャンネル コラム版 】〔58〕マネジャー自身のモチベーションの重要性
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田:マネジャーの皆さんは1on1の際、どのような気分で話をすることが多いでしょうか?いつもモチベーションが高かったり気分がよかったりという状態ではないこともあるかと思います。
たとえモチベーションや気分が下がっていても、ある程度、装ってテンション高く行ったほうがよいのでしょうか?
松丘:無理にテンション高くするというのは難しいですよね。マネジャーというのは上から、下から、あるいは外から、いろんなプレッシャーを抱えていると思うので、当然、良くないときもあります。そういう時にはどうしても元気がなくなってしまいます。元気がなくなると行動も鈍ってしまいますし、チームのみんなを盛り上げようっていう意欲も湧いて来ないですね。
夛田:自身で自分の波のようなものに敏感に気づいている方もいらっしゃれば、日々の忙しさや目の前のことに追われて、自分の状態に気づかずにいることもあるかなと思います。マネジャー自身もしっかりと自分を理解するということが大切になってくるのでしょうか?
松丘:マネジャー自身のモチベーションが下がる時というのは、外的要因が原因であることがほとんどです。
重要な商談がうまくいかなかったとか、組織が変わっていままでやったことがないような仕事もやる必要ができた、といったことがその例です。
外的要因に左右されていると自分のモチベーションを健全な状態に保つということは非常に難しいので、自分自身で内的に動機づけるということがすごく大事になります。
夛田:なかなか自分自身で自分の内的モチベーションを高めていくことは簡単ではないかなと思うのですが、何かコツはありますか?
松丘:自分がどういう時にやる気になるかという内的動機や、どういうことを大切にする価値観を持っているか、といったことがある程度わかっていると、自分の強みを認識することができます。
厳しい状況にある時ほど、自分の強みを活かすことが重要です。自分の強みをどのように用いれば困難な状況を乗り越えられるか、一歩引いて、客観的に考えてみることが必要と思います。
夛田:自分を振り返る機会はコロナ以降、在宅勤務が増えて多少できたのかなと思います。そういう機会を持つということの大事さを感じました。
マネジャーの皆さんいかがでしょうか?日々仕事に追われて忙しいかと思いますが、ぜひご自身の内的動機や価値観について振り返ってみてはいかがでしょうか。