【1on1チャンネル コラム版 】〔64〕目標と現実に差があった場合の1on1
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田:1on1の場で、現在の仕事の進捗状況や目標の状況を確認することがあります。
これらについてイメージしている状態、また目標としている状態に対してなかなか追いついていないというギャップがある状況も少なくないのではないでしょうか。
その際にどのような1on1を行っていけばいいのかポイントを教えてください。
松丘:よくあるケースですね。目標に対して今50%しかいっていないときに、残りの50%はどうやって埋めるかといった話です。
残りの50%を埋めるのは、未来の話になります。そこは何もない未知の世界なので、未来に目を向けてどうやって埋めていくかというシナリオを考えるというのは、これはこれで必要ですが、なかなか将来のシナリオをイメージするというのは難しいこともあります。
では、どうすればそれがイメージできるようになるかというと、将来だけに目を向けるのではなく、50%というパーセンテージに現れない色々な実績もあると思います。
色々な人との関係ができたとか、あるいはこういうことを学んだとか、何が積み上がってきているか、というところに目を向けるのも大切となります。
夛田:中身ということでしょうか?
松丘:石垣を積むような、そういうイメージで考えてください。今50%のところまで石垣が積まれています。残りの50%を積もうとするとその石垣の上にさらに石を載せていく必要がありますよね。その時に大きな石を載せるといっぺんに稼げますが、その大きな石だけだと石垣はできないですよね。大きな石と小さな石を組み合わせるから、崩れにくい石垣ができます。
夛田:そうですね。間もきちんと埋まっていくということですね。
松丘:今、大きな石、小さな石が色々あるにしても、どういう石が積まれているのかということを考えてみると、ではこの上にこれを載せてみたらどうだろうとかいう発想が湧きやすくなるかなと思います。
夛田:つい目先の数字だけを見がちですが、その中身ですね。なぜその50%が達成できているのか、何ができるようになったのか、このあたりにも注目することで残りのパーセンテージも埋まっていくのだと思います。