【1on1チャンネル コラム版 】〔65〕ビジョン実現に向けたアクションのヒント
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田:1on1では将来のキャリアビジョンについても話をするとよいということをお伝えしていますが、このビジョンに向けたアクションを考える際に自分の強みと弱みではどちらを中心に考えるとよいのでしょうか。
松丘:アクションプランを考えるときに強みを活かすようなアクションと、弱みを改善するようなアクションの2つがありますが、ついつい弱みを改善するアクションの方に目が行きがちになる人も多いと思います。
夛田:そうですね。できないところや苦手なところを克服しようという真面目な日本人気質もあるかもしれないですね。
松丘:学校でできない問題を何回も繰り返すというのが学習だというように思われているからかもしれません。
ピーター・ドラッカーは、強みは弱みを打ち消すと言っています。弱みをまったく改善しなくていいというわけではないですが、強いところを伸ばした方が、基本的には大きな成果や、成長につながりますよね。
夛田:スポーツ選手もそうですよね。いろいろなスポーツの競技があり、例えばサッカーの得意な人が陸上などの他の競技も全部得意というわけではなく、自分が得意なサッカーを伸ばすということでチャレンジをしている方も多いように、私たちもビジネスにおいて強みを活かした方がよいということですね。
ただ、その自分の強みがなかなかわからない、または自身で気づいていない強みともあるのではないかと思いますが、これを認識するにも1on1は効果的なのでしょうか。
松丘:そうですね。その強みがすごく発揮されているときというのはワークエンゲージメントが高まっているわけですよね。何かに熱中していたり、集中したりすることができるので、おのずとパフォーマンスにつながるわけです。
そのため、1on1の場でも強みが発揮された経験のようなエピソードを聞き、ではそれをもっとやってみようよ、と背中を押してあげたり、より強みが発揮できるように支援をしたりすることはすごく大事かなと思います。
夛田:まずは自分の強みを知るということがとても大切になってくるということですね。みなさん、自分の強みというものどこまで理解されているでしょうか。ぜひ1on1の場で
お互いに話題に出してみてもよいのではと感じました。