【1on1チャンネル コラム版 】〔68〕組織の業績を高めるコミュニケーションとは?
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田:今日は組織の業績について考えてみたいと思います。
個人の業績を足したものが組織の業績だと考えていらっしゃる方も多いのではないかと思いますが、組織の業績とはいったいどのようなものなのでしょうか?
松丘:業績を上げるために一人ひとりに目標を与えて競わせるというマネジメントをしている会社も少なくないですが、それですと足し算にしかならないですね。
夛田:それ以上にはならないということでしょうか?
松丘:最近わかっていることですが、その組織の業績を高めるためには一人ひとりが個人主義的に働くのではなくて、例えば自分が誰かに貢献することによってその誰かが業績を上げる、あるいは誰かから貢献されることによって自分が業績を上げるというような、相互貢献がたくさんある組織ほど、組織業績が高まると言われています。
夛田:これまでにもサポートネットワーク、お互い様というようなお話がありましたけれども、そこにも通ずるようなイメージでしょうか?
松丘:ネットワークパフォーマンスと言いますが、組織というのはコミュニケーションで成り立っています。ですから、そのメンバー間のコミュニケーションがない状態ですとやはり組織としての機能が十分に発揮されず、非常に弱い組織になってしまいます。
組織を強くするというのはコミュニケーション量だけの問題ではなく質もありますが、その時に相手に対し情報提供したりフィードバックをしたり、あるいは何かの協力をしたり、そういう類の貢献につながるようなコミュニケーションがたくさんあれば、その組織は健全度が高まります。
夛田:個人だけでなく、相互貢献という言葉が出てきましたように、常に組織のさまざまなメンバーとコミュニケーションを図ることで、コラボレーションを起こすようなことにもなっていくのではないかと思います。ぜひ相互貢献を意識して、日々の仕事に取り組んでみたいものです。