【1on1チャンネル コラム版 】〔71〕成長のために必要なマインドセット 

更新日: 2023-03-24

アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

 

夛田:仕事でのチャレンジが求められても、なかなか前向きな気持ちになれない、怖いというような方も多いのではないでしょうか。また、自分が成長できることに自信を持てないという方も多いのではないかと思います。

 

松丘:これについては、自己効力感とか、グロースマインドセットとか言われる考え方があります。人が成長するためにはグロースマインドセット、つまり自分はまだまだ伸びる、頑張ればできるのだというマインドセットが不可欠だという有名な研究があります。

 

夛田:呪文のように、自分で「できるんだできるんだ」と唱えるというだけではなかなかそれができないかと思うので、マネジャーの役割も大切になってくるかと思うのですが、どのような役割がマネジャーには求められるのでしょうか?

 

松丘:自分を信じる気持ちというのは、自分を肯定的に考える、自己肯定感ですよね。ですから、マネジャーは本人の自己肯定感を高めるような接し方をする必要があります。

 

いちばんダメなのが、ダメ出しですね。お前はだめだ、まだ甘いよ、などというような上司も昭和の時代には大勢いましたが、やればやるほど自己肯定感が失われるので、成長できなくなってしまいます。

 

肯定するというのはどういうことなのかというと、なんでも褒めればいいというわけではなく、その人の存在やその人らしい部分を認めてあげるということです。それによって自分はこの職場にいる価値がある、自分はここにいる意義があるというように感じられる。それが前提として重要ですね。

 

夛田:存在意義という話がありましたが、案外、当たり前のように思って、相手に伝えることを忘れがちではないでしょうか?

 

あらためて小さなことでもメンバーを肯定する、あるいは、メンバーの自己肯定感が高まるような環境作りに務めてほしいと思います。