【1on1チャンネル コラム版】〔48〕マネジャー自身の振り返り
アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。
夛田: 前回「内省」について話をしました。
1on1が終わった後、メンバーは気づきを記録に残すということをされている方が多いかと思います。マネジャーのみなさんはどうされていますでしょうか?
松丘:基本的にマネジメント力というのは経験学習によって高まっていきますから、やりっぱなしになると、経験学習の機会が減ってしまいますね。
夛田:1on1をやって終わりということではなく、振り返る時間も大事ということですよね。
松丘:そうです。1on1の場というのはそのメンバーにとっての時間というのが第一になりますが、実はマネジャー自身が経験学習をする場ということも言えるので、振り返ることは大切です。
恐らく毎回の1on1でマネジャー自身も色々気づきを得ていると思います。いろいろと気づいているはずなのですが、それを一度自分の中で振り返ってみるということをしないと、忘れていきます。
「あれ?何かに気づいた気がするんだけどなんだっけ?」というように、ちょっとしたことで構いません。「あの時、ちょっと自分のことを話しすぎたな」でもいいですし、「あれ?このメンバーにはこういう一面があったんだ」ということがキャッチできたといったことでもいいですし、どんなことでも構いません。
夛田:マネジャーもそれは何かメモなり記録を取っておいた方が良いということでしょうか?
松丘:それに越したことはないと思います。
ただマネジャーがそれを必ず記録を取らないといけないというよりも、まずはやはり振り返ってみる。自分が何に気づいたのかということを、ちゃんと自分の脳裏に焼き付ける。そういう習慣があればいいかなと思います。
夛田:マネジャーの皆さんも様々な気づきを得ているかと思いますが、普段どうされていますでしょうか?
なかなかメモを残す時間がなかったり、そのままにしたりしがちですが、毎回とは言わずとも、何回かまとめてでも構いませんので、ぜひ一度、気づきをしっかり振り返ってはいかがでしょうか。そのような習慣をつけるのもマネジャー自身の成長に役に立つのではないかなというふうに感じました。