【導入事例】
新入社員を多方面からチームとして支援

更新日: 2022-11-10

人事総務本部 人事部 採用・人材開発グループ シニアスペシャリスト 新谷啓介氏:大学卒業後、新聞社に就職し、11年間営業職に従事。2017年トレンドマイクロに入社。トレンドマイクロでは人事部に所属し、採用・教育研修業務に携わる。

 

1on1navi(現在はWAKUASに改称)を導入している企業とのインタビュー対談をお届けします。

 

※各社における1on1navi(現在はWAKUASに改称)導入の背景、導入・運営にあたってのポイント導入後の効果など、OKRや1on1に関するトピックスを中心に実際の事例についてのお話を伺っています。

 

今回は、トレンドマイクロ株式会社 人事総務本部 人事部 採用・人材開発グループ 新谷啓介氏にお話を伺いました。

 

~フィードバックの機会を逃さず成長支援~

AHR:今回、アジャイルHRの1on1navi(現在はWAKUASに改称)のコンディションプラン「iromoji」を導入するに至った背景をお伺いさせてください。

 

新谷様:新入社員は、研修中に毎日、その日の振り返りの報告を行っているのですが、今まではメールや別のコミュニケーションツールを使っていました。ですが、せっかく振り返りや報告をしても、タイムリーなやりとりができずにフィードバックの機会を逃していると感じていたこともあり、何か良いクラウドサービスがないか探していたんです。その時に、元々弊社で利用していた1on1navi(現在はWAKUASに改称)が、コンディションチェックと毎日の振り返りを記入できる、コンディションプランという新しいサービスを展開すると聞いて、導入を検討したのがきっかけです。

 

AHR:具体的にはどのように活用されましたか?

 

新谷様:2020年度の新入社員の育成のために、新入社員、及び研修中に新入社員を支援するトレーナー・人事のメンバーが利用しました。新入社員は毎朝自身のコンディションを三段階で入力し、一日の研修が終了するとその日の振り返りをこちらが指定した項目に沿って1on1navi(現在はWAKUASに改称)に入力します。トレーナーや人事のメンバーは、コンディションの変化を見ながら体調不良や精神的に手助けが必要なメンバーがいないかを確認したり、振り返りとして入力された内容に対してアドバイスやコメントを送り、成長の支援をするという流れで活用しました。

 

~多方面からチームとして支援が可能に~

AHR:具体的に感じた効果やメリットなどはありますか?

 

新谷様:コンディションチェックの面では、コンディションの変化をみることで、適切なタイミングで声をかけられるというメリットを感じました。また、その変化を時系列で追ったり、全体的に俯瞰して見ることができたので、どういった時にストレスを感じやすいのかを把握することができました。またコンディションチェックの結果に、それぞれの個性がなんとなく出ているのも面白く感じましたね。例えばですが、入力を忘れがちな人は、提出物もなかなかでなかったり、「緑(一番良いコンディション)」をずっと入力する人はどことなく完璧主義的なところもあったりです。

 

また、敢えて良くない「赤」を入力する人は、ある意味、気づいてほしいという信号をだしている証拠なので逆を言えば安心。逆に、緑をずっとつけている人が急に黄色、赤に変わったという変化の際に、「何かあったのかな?」と様子を見たり、声をかける一次情報として、大変役に立ちました。

 

日報として活用した部分では、今までメールでのやりとりだと、報告を送って、コメントを返して終わり、となっていた部分が、時系列でブログのような形で追えるので、本人の成長を、本人も周囲も実感できるところでしょうか。また入力した内容に対して、トレーナー、人事だけでなく、同期など様々な人たちからコメントをもらうことができ、そこからコミュニケーションが始まることが新鮮でした。

 

2者間のやり取りでなく、多くの人からフィードバックがもらえることで、多様な気づきを得られるというのが一番のメリットに感じました。特に支援する側としては、チームとして新入社員をフォローしている、という一体感がありましたね。

 

また、入社1か月間は配属予定部署には関係なく全員で研修を行い、その後はエンジニア系とそれ以外のメンバーで別れて研修を実施するのですが、別れる際に「お互いの様子を見に行ってコメントしたりしてみてね」と軽くつたえたところ、部署を超えて同期同士でコメントをしあったり、情報交換をしあったりといった、去年まで見られなかった、部署を超えたコミュニケーションが生まれていたことは大きな収穫です。

 

AHR:今回は新入社員のフォローでご活用いただきましたが、その他にどのようなシーンで活用できそうですか?

 

新谷様:多くのコミュニケーションをメインとしたクラウドサービスでは、議論したいテーマがあって、そこが「部屋」となっているので、直接的にその話題に関係のない人が入ってコメントやコミュニケーションをするのは何となく心理的な壁がある気がします。ですが、1on1navi(現在はWAKUASに改称)の場合はその壁がなく、フィードバックしやすいし、もらいやすい作りになっていると感じました。

 

また、会社の組織としての登録だけではなく、目的に合わせてグループを作ることが可能なので、プロジェクト型の部署横断の仕事などではとても活用できると感じています。あとはスマホ版もあるので、特に営業社員など外出が多いメンバーは出先の空き時間で入力もできるのが便利だと思います。あとは、個別のメッセージを二者間でやり取りできるようになれば、さらに使い勝手がよくなると思います。

 

AHR:トレンドマイクロ社は、自律性や自主性の高い従業員の育成を目指し、様々な挑戦をされていると感じました。本日はありがとうございました。

 

注釈:1on1navi(現在はWAKUASに改称)コンディションプラン(iromoji)とは、毎日のコンディションチェックと、1on1の記録や自身・業務の振り返り等を入力して、経験学習の習慣をつけることができる、アジャイルHRの提供するクラウドサービスです。

 

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